2つの時の時空日記:改

2つの時のネタバレ有りの設定とか話とか色々。はてなダイアリーからお引越し。

2つの時リスタート計画01:時を「見る」者

リスタート計画の熱を冷まさないためにもお話作り。
ということで、気長にお付き合いよろしくです。
本編が書けるか分からないので2つの時ネタバレにも触れていく予定です、いつものノリ!
それでは、始まります。



やあ。僕はルクスって言うんだ。
種族? うーん、皆は時渡り族って呼んでるんだけど、
僕としては……「オンルッカー」と呼んで欲しいな。
何故って? 時の「傍観者」だからだよ――



「…………」
ほら見て、あそこに金髪の青年が立ってるよ。すごい無口だね。
でも、僕はあんな人をこの時で見たことが無い。
別の時から来たのかな? それとも、別の世界から……?

「……誰だ」
「わっ!! ご、ごめん、見つめてたのバレた?」
「……最初から気付いていた」
「あっそうだったんだ、ごめんごめん。……それで、君の名前は?」
「……ジゲン……。ジゲンということにしてくれ」
「えっ? 他に名前があるの?」
「いや、ない」
「本当に?」
「……お前に語りかけられた者にとっては、まだ……ジゲンという私しか知らないだろう。何故なら、ここがある冒険の分岐点となっているからだ」
「ある冒険? 時空の冒険とか?」
「……2つの時の冒険、だ」
「ああ、なるほど! ……えっ? でもその冒険……まだ、最後まで語られてなかったよね?」
「そうだ。語りが止まっている内に時が流れ、様々なものが変わってしまった。……だが、ちょうどいい。今からお前はその2つの時の冒険に起こる変化の観測者になってもらう」
「いいの? 見るのは好きだけど……本当に、時を変えてしまうの?」
「ああ。これも、計画の内だ……。準備はいいか?」
「僕は大丈夫! これを見ている皆もきっと、大丈夫のはずだよ!」
「……では、いくぞ」

ものすごい時の歪みが、起こる。
全てが巻き戻る、そんな感覚だ。
君は、それが怖くてワクワクしてる、僕はそう感じるよ。

「……あっ」

目覚めたら、僕はポポロクロイス城が見える平原に立っていた。
そうか。
ここが、僕にとっての冒険の始まりの場所なんだ。
それは君にとっても、始まりの場所になるんだ。


あとがき
ルクス初登場!
ルクスにはこれから新生2つの時(仮)の様々な話を見る立場になる予定。
毎回こんな語り口調になるかは分からないですが……。
ということで、次回も気長にお楽しみに!